万年筆で写経を楽しむ!すぐに始めるための書き方や準備を徹底解説

「最近疲れ気味、、ちょっと心を落ち着けたい」
「何か非日常な体験をしてみたい」

毎日が忙しく過ぎていく中で、ちょっとだけそんな気持ちになりました。

そこで試してみたのが、「万年筆で写経をする」という体験。

静かな部屋で万年筆を使って文字を書くことで、心が次第に落ち着いていく感覚がありました。普段とは違うペースで心を整える時間、それが写経の魅力です。

この記事では、ちょっと心を落ち着けたいなという方向けに、万年筆で写経をしてみるという体験を紹介・提案します

この記事を読むと分かること
・そもそも写経とは?
・写経をするための準備、やり方、作法
・写経を是非オススメしたい理由、実際にやってみたリアルな感想

ちゃくま

写経するのに字の上手・下手は関係ないよ。準備も簡単なので軽い気持ちではじめてみよう!

目次

書いてみたのは般若心経

使った万年筆:パイロットのカクノ(字幅:細字)
かかった時間:50分

今回書いたのは写経で最もよく書かれているという般若心経です。

全部で262字、中には知らない漢字もでてきました。

今年から毎日1時間はペン字を練習していますが、漢字ばかりここまで集中して書くのは初めてです。

ちゃくま

無料でお手本をダウンロードできるサイトも多いので始めるのは思ったよりも簡単!

写経とは何か?その歴史と目的

30秒で分かる、写経の歴史

ちゃくま

ChatGPTに「初心者にも分かりやすいように写経を説明して」で聞いてみたよ!

写経とは、仏教のお経(経典)を一字一字丁寧に書き写すことをいいます。

仏教はインドで生まれ、中国を経て日本に伝わりました。当時は印刷技術がなかったためお経を正確に広めるために写経が参加に行われていたそうです。

日本では奈良時代に「一切経」呼ばれる膨大なお経の写経が行われたのが有名です。その後平安時代から江戸時代にかけて、仏教の信仰や心の修業のために写経が行われていたそうです。

1分で分かる、現代における写経とその目的

一般的に、現代の日本で写経と言えば、『般若心経』の書写を指すことが多いです。

現代では写経は、宗教的な修行だけでなく、心を落ち着ける方法として広く親しまれています。お寺での体験会やオンライン写経、写経カフェなども登場し、誰でも気軽に参加できるスタイルになっています。

使う道具も筆だけでなく、筆ペンやボールペンなど自由で、机に向かって文字を書くことで、集中力の向上やストレス解消、心の整理につながると人気です。

また、願いごとや感謝の気持ちをこめて写す人も多く、写経は今もなお、多くの人の心の支えになっています。

ちゃくま

今はいろんな目的で写経が親しまれているんだね!

写経にトライしてみた感想3選

感想その1.お手本も無料で入手でき、始めるのは超簡単!

「写経ってどう始めたらいいか分からない、、」
「ちょっとハードル高そう」

写経にこんなイメージ持っていないでしょうか。しかし実際はそんな心配は全くありませんでした。

お手本と用紙をダウンロードして印刷さえすれば、あとは書くだけ。他に必要なものや手続きも一切なく、驚くほどハードルは低いです。

また仏教の難しい知識も必要ありません。大事なのは丁寧に文字も向き合う姿勢です。一文字ずつ書いていくことでだんだんと目の前の文字に集中していくことができました。

ちゃくま

写経が「書く瞑想」とも呼ばれている理由を実感!書いている間は余計なことを忘れてリラックスできたよ!

感想その2:最期まで書き切るのにはかなり体力を使う、、

般若心経は全部で262字あり、全部書くのに休憩なしで1時間程度かかりました。半分を超えたあたりから首や指先が痛くなってきて、書き終えるころにはかなり体力を消費していました。

今回参考にしたお寺のサイトでは

写経をしている間は「書く」ということに集中して、他のことは考えないようにします。

と書いてあったので、最後までなんとか書き切ろうと頑張りました。

最後の方は集中力がほぼ切れかかってしまったので、疲れてきたら休みを挟みながら進めた方がよかったのかもしれませんね。

ちゃくま

特に筆圧が高い人、書く時の姿勢が悪い人は要注意!長時間書いていると体に負担がかかっちゃうよ

感想その3:お経の意味を知ると、仏教に少し興味が湧いてきた!

般若心経を掻き終えて、いくつか気になることがありました。

「この般若心経ってどんな意味のお経なんだろう?」
「『無』と『不』の字が何回も出てきたけど、なんでだろう?」

気になったので、図書館に行って般若心経の本を借りて読んでみました。僕の理解した範囲ではありますが、般若心経とは

・全てのものは「空」である
・「空」とはなにもない空っぽという意味ではなく、固定した実態がない、一定不変ではない、移り変わりゆくという意味
・「空」を理解することで苦しみから解放される

という教えです。

日本語の意訳も読んでみて、不や無の字が多かったのも納得しました。「空」の概念を説明するために「~がない」という文が繰り返し使われていたからです。

ちゃくま

般若心経の教えは分かったようで分からない。。でもちょっと面白そう!

これまで般若心経については名前だけかろうじて知ってるレベルでしたが、今回の写経きっかけで「もうちょっと知りたい!」という興味が湧いてきました。せっかく図書館で本を借りたので時間を見つけて理解を深めてみようかなと思いました。

万年筆で写経を始めるための3ステップ

ちゃくま

ここからは、写経をはじめるための具体的なステップを解説していくよ!

準備するもの:お手本、紙、筆記用具

書くための筆記用具(今回はPilotのカクノを細字)
お手本(ネットから無料でダウンロード可能)
写経を書く枠つきの紙(こちらのフォーマットもネットから入手可能)

今回使ったものはこれらです。

筆記用具は本来は筆や筆ペンを使いますが、ボールペンや万年筆でも問題ありません。下で紹介しているダウンロード可能なフォーマットでは文字の大きさは約1cm四方です。字によっては画数が多く太い筆記具では書きにくいので、万年筆であれば細字か極細字がオススメです。

般若心経のお手本はいろいろなサイトで無料ダウンロード可能です。今回僕が使わせていただいたのはやすらか庵さんのフォーマットとなります。なぞり書き用もあるので、ご自身に合うものを選びましょう。

>>やすらか庵さんのサイトへ行く

ダウンロードしたものは、プリンターでそのまま印刷するだけでOKです。市販のお手本もあるので、プリントが難しければお店で探してみましょう。

ちゃくま

ちなみに正式には数珠も必要とのこと。家で写経するなら必須ではないけど、用意するとより本格的な雰囲気を味わえるね!

ステップ1:心身の準備を整える

「お手本用意できた、早速書き始めよう!」

何でも初めての体験は気持ちも高ぶりますよね。ただ、ちょっと落ち着きましょう。写経ではいきなり書き始めるのではなく、まずは体と心の準備をすることが大切です。

具体的には下の4つです。

手を洗って口をゆすぐ(体と心を清めることが大切)
正しく座る(正座がベストだけど椅子に座ってもOK)
姿勢を正す
息を整える

ちゃくま

焦ったまま書いても、リラックスすることも心を落ち着けることも中途半端になっちゃうよ!

最後の「息を整える」はやすらか庵さんのサイトに説明があるので、僕もこの通りにやってみました。10回くらい深い呼吸を繰り返すと、気持ちも落ち着いてきます。

まずは10秒ぐらいかけて息をゆっくりと全部吐き出して、10秒ほどかけてゆっくりと思い切り吸い、10秒ほど留めてからまたゆっくりと吐き出すことを何回か行います。
この時に大切なことはお腹を膨らませたりへこませたりする腹式呼吸を行い、へそ下5cmにある丹田に力を入れることと、息をすることに全神経を集中することです

ステップ2:写経(般若心経を書く)

お手本の上に記入用の紙を重ね、なぞるようにして一文字ずつ書いていきます。写経をしている間は書くことに集中して、他のことは考えないようにしましょう。

字の上手・下手は関係ありません。自分が出来る範囲で丁寧に書いていくことが大切です

ちなみに本来は写経をする前とした後に、「合掌」「礼拝」「お経を唱える」などのいくつかの所作があるそうです。僕も今回、書く前と書いた後に手を合わせて合掌し、お辞儀をしてみました。

ちゃくま

写経のための所作は必須ではないけど、やってみると気持ちが引き締まるよ。

ステップ3:お願い、日付などを書く

写経の用紙の最後には「為」や「右為」とある箇所があります。実はここはお願い事を書く欄です。

あなたが写経をしようと思ったのはなぜでしょうか?悩み事や、叶えたいお願いがあったりしませんでしたか?お願いごとは仏様が困ってしまわないようにしっかりと書いておく必要があります。

「ちょっと最近疲れていて、、」
「良い人との出会いがあればいいな」
「これからも家族が健康に過ごしてほしい」

これらのお願いごとは四字熟語にして右為」の下に書きます。例えば、家族の安全を守ってほしいのであれば「右為」の下に続けて「家内安全」と書きます。

ちゃくま

他にも、よくあるお願いごとの四字熟語はこんな感じだよ!

病気平癒:病気が治りますように
健康祈願:健康に過ごせますように
無病息災:病気になりませんように
健康長寿:健康で長生きできますように
家内安全:家族が平穏に暮らせますように
安産祈願:無事に出産できますように
良縁祈願:良い出会いがありますように
金運向上:お金が儲かりますように
学業成就:勉強の成績が上がりますように

なお、四文字熟語で書くのは漢文の名残のためだそうです。

四字熟語ではなく、日本語の口語体・話し方口調で書いてもOKですが、そのときは頭の「右為」はいりません。「○○しますように」とか「○○のために」とか書けば良いです。

ちゃくま

これで完成だよ!

まとめ:「疲れたな」と思ったら写経で心を落ち着けよう!

・写経は「書く瞑想」。心を落ち着ける方法として現代では広く親しまれている
・お手本はネットで簡単に入手できる。心を落ち着けて丁寧に書こう
・全てを書ききるには1時間くらいかかるが、仏教に興味を持つきっかけになるかも!

お経を一文字ずつ集中して書く、、

写経は慌ただしい日々の中で心をリセットする手段です。スマホや情報に囲まれた現代だからこそ、静かに文字を書く時間が心に染みわたります。

ちょっと疲れたな、と感じたときこそ、写経を生活に取り入れてみませんか。きっとよい気分転換になるはずです!

ちゃくま

せっかく写経をするなら、できればきれいな字で書きたいよね。ペン字をはじめるための完全ガイドもまとめたよ!

ちゃくま

あと、他にもいろんな万年筆で遊ぶ方法をまとめているので、のぞいてみてね!

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