「くずした字をきれいに書きたい」
「もっと速く書きたい」
そう思ったことはありませんか?楷書を崩した形で書かれ、滑らかな線が特徴の行書(ぎょうしょ)は、実用性と美しさを兼ね備えた書体として、ビジネスシーンから普段使いまで幅広く役立ちます。
一方で、
「行書って難しそう、、」
「見よう見まねで字を崩してみてもなんか違う。。」
最初はこんな悩み、持ちますよね。行書は雰囲気だけで書けるようになるものでは決してなく、しっかりと順序立てて学ぶ必要があります。
この記事では、ペン字で初めて行書を学ぶ方でも着実に上達できるよう初心者向けに徹底解説します。この記事を読むことで、行書が書けるようになるための4つの学習方法と、その中で自分にはどの方法が最適なのかが分かるようになります。

無料で学べる方法から、しっかりと上達を目指す方法まで、網羅的に解説するよ!
行書を書くための基本と重要性


「行書って普通の字を何が違うの?」
「そもそも行書についてあまり知らない、、教えて!」
改めて、行書って何?と聞かれるとなかなか答えられませんよね。学び方の前にまずは行書の基礎を少しだけ解説します。



行書について3分で、できるだけ分かりやすく説明するよ!
1分で分かる!そもそも行書とは?
日本の書道において、字の書き方は大きく3つに分けられます。
楷書:(かいしょ):
・普段私たちが使っている字
・一画一画を正確に書き読みやすい!
行書(ぎょうしょ):
・楷書の一部を崩し連続・省略させた字
・楷書に比べて速く書ける!
草書(そうしょ):
・更に崩し、大胆に省略・連続させた字
・とても速く書けるけど判読難しい!
簡単に言うと、行書は早く書くために普段使う字を少し崩した字のことです。
楷書の持つ「正確性」と草書の持つ「速書き」の中間に位置する、いわば「良いとこ取り」の書体とも言えます。



楷書よりも個性を出しやすく、かといって草書のように読む人に負担をかけないね!
1分でわかる!行書の魅力3選
なぜ行書は好まれるのでしょうか?行書の魅力は多くありますが、代表的なものは以下3つです。
行書の魅力①:自然で美しい!
行書の魅力②:速く書ける!
行書の魅力③:個性を表現できる!
1つ目の魅力として、行書はカクカクとした楷書に比べ、行書は線が滑らかにつながるため、全体的に柔らかく、自然な美しさがあります。
魅力2つ目、点画の連続や省略によって楷書よりも格段に速く書くことができます。メモを取る際や、多くの文章を書く際に非常に実用的です。
魅力3つ目は、楷書のように画一的ではないため、筆の運びや線の強弱によって、書き手の個性を表現しやすいという魅力があります。



行書が書けると、表現の幅が一気に広がるね!
1分で分かる!行書が役立つシーン3選
行書は思った以上に様々なシーンで役立ちます。代表的なものは以下3つです。
行書が役立つシーン
・ビジネスシーンでのサインや宛名書き
・手紙やメッセージカード
・急いで書くメモ
まずはビジネスシーンです。契約書や重要な書類に署名する際、美しい行書は相手に誠実さや知的な印象を与えます。
またプライベートでも、手紙や年賀状、お礼状など、心のこもったメッセージを行書で書くことで受け取る人に温かさや丁寧さがより伝わります。
また行書は速く字を書くことができる点がメリットです。そのため買い物メモや電話口でのメモなど、急いでいるときに短時間で書くことができます。



行書はカッコいいだけでなくとても実用的だね!
行書を学ぶための教材・テキストの選び方


「行書を学びたいけど、どんな教材があるの?」
「オススメの教材はどれ?」
教材選びは選択肢が多く、迷いますよね。
行書を効果的に学ぶためには、自分に合ったテキストや教材を選ぶことが非常に重要です。



選ぶ具体的なポイントとおすすめの教材を紹介するよ!
初心者向け!行書を学ぶ教材の選び方のポイント6選
行書を学ぶ際の教材選びで失敗しないためには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。
教材の選び方ポイント
①難易度と対象レベルをチェック
②手本の質と見やすさ
③解説の丁寧さ
④練習のしやすさ
⑤日常で使う文字の充実度
⑥ペン字に特化しているか



1つずつ簡単に見ていくよ!
①難易度と対象レベルをチェック
「初心者向け」「基礎編」と明記されているものを選びましょう。いきなり古典や難しい字から入ると挫折しやすいため注意が必要です。
ペン字自体の経験がないのであれば、まずは基本の楷書から学習するのがオススメです。楷書がある程度身についていれば、行書への移行がスムーズになります。
②手本の質と見やすさ
手本となる文字が、美しく、かつ分かりやすいかを確認しましょう。プロの書家が書いた手本で、線の流れや点の打ち方、はらいの角度などが明確に示されているものが良いでしょう。
また行書は楷書と書き順が違うものもあり、例えば「くさかんむり」は、楷書では横線が最初ですが、行書では横線は最後です。そのため書き順がしっかり書かれているお手本がベターです。
③解説の丁寧さ
なぜそのように書くのか、どこに注意すべきかなど、具体的な解説が充実しているものを選びましょう。ただ手本をなぞるだけでなく、ポイントを理解することで上達が早まります。
④練習のしやすさ
実際にペンを動かして練習できるよう、なぞり書き用の文字や、自分で書くためのスペースが十分に確保されているものが理想です。
ページを広げた時に平らになる製本形式か、紙質はペンの滑りが良いか、インクが裏写りしにくいかなども確認すると良いでしょう。
⑤日常で使う文字の充実度
常用漢字やひらがな、カタカナはもちろん、年賀状やお礼状でよく使う言葉、住所や氏名などの実践的な手本があるものが役立ちます。
例えば「よろしくお願いします」「お世話になっております」などはビジネス・プライベート関係なく頻繁に使うので、これらのお手本や練習課題があるとベターです。
⑥ペン字に特化しているか
字を習う際には、筆で書く「毛筆」と、鉛筆・ボールペン・万年筆などで書く「硬筆」「ペン字」を選びましょう。
同じ行書を習うとしても、筆かペンかで学び方は全く違います。



ポイントは多いけど、しっかり確認して失敗しないようにしよう!
学習法・教材の選択肢は4つ
行書を学ぶための教材は、大きく分けて「通信講座」「書道教室」「ペン字練習帳」「無料お手本」の4つの選択肢があります。
特徴が大きく異なるので、その違いを理解し自身の学習スタイルや予算に合わせて選びましょう。
通信 講座 | 書道 教室 | ペン字 練習帳 | 無料 お手本 | |
---|---|---|---|---|
期間 | 4か月~1年 | 1か月以上 | 1日~3か月 | 人に よる |
学習 頻度 | 毎日 | 週1回程度 | 毎日 | 人に よる |
一日の学習 時間 | 10分~ 20分 | 1~2時間 | 10分~ 数時間 | 人に よる |
到達 レベル | 高い | 高い | 低い | 低い |
価格 | 一か月 1,000~7500円 | 一か月 5,000~15,000円 | 数百円 | 無料 |
オススメ度 |



ざっくり特徴をまとめるとこんな感じだよ!次からはそれぞれの学習法について詳しく見ていくよ!
行書をしっかり学ぶなら「通信講座」「ペン字教室」


行書をしっかりと身につけたいのであれば、プロから学ぶのが最も効率的です。「通信講座」「ペン字教室」であれば体系的な学習ができ、講師からのフィードバックも得られます。
最初は費用や時間がかかってしまうように見えますが、トータルで見れば最短ルートで上達することができます。
学習方法①:通信講座(忙しい社会人に最もオススメ!)


ペン字通信講座は、自宅で体系的に行書を学びたいけれど、独学での限界を感じる方や、プロの添削指導を受けたい方に最適な選択肢です。
学習のカリキュラムとしては、最初に楷書のひらがな、カタカナ、漢字と学んでいき、その後に行書の練習に移ります。
「楷書の練習なんてしなくていい!」
「行書だけ書けるようになりたい」
と思うかもしれませんが、行書は楷書を崩したり省略した字のため、基本となる楷書が書けないと行書を身に着けることは難しいです。回り道のように見えますが、最短で上達するように考え抜かれたカリキュラムです。



まさに「急がば回れ」だね!通信講座のメリットもたくさんで、忙しい大人が行書を学ぶなら通信講座が最もオススメだよ!
メリット:
- 効率的に学べる
基本から応用まで段階的なカリキュラムで無理なく効率的に上達できる - プロの添削指導
プロからの具体的なアドバイスや修正点を知ることができる - 自宅でマイペースに学習できる
仕事や家事で忙しくても空いた時間を有効活用できる - 書道教室より比較的安価
教室の月謝よりも月当たりの額が安価に済むケースが多い
デメリット:
- 自己管理能力が必要
決められた時間割がなく自分で学習スケジュールを管理する必要あり - 直接質問できる機会が少ない
その場で疑問を解決できる機会は書道教室に比べて少ない - 孤独感を感じる可能性も
一人で学習を進めるためモチベーション維持が難しいと感じる人も



通信講座でオススメなのは「ユーキャン」「日ペン(がくぶん)」だよ!この2講座の詳細比較・はじめ方は下の記事にまとめてあるよ!


学習方法②:ペン字教室(直接講師に指導をしてもらいたいなら)
「講師の先生から直接指導を受けたい」
「教室に通うことでモチベーションを維持したい」
という方には、ペン字教室に通うのが最も効果的です。4つの方法のうちで最も高額ではありますが、学習効率・到達レベルは非常に高いです。
メリット:
- 先生から直接指導を受けられる
その場で筆の運び方や姿勢などを細かく指導してもらえる - 疑問点をその場で解決できる
自分の癖を指摘してもらいすぐに改善策を試せる - 他の生徒との交流
同じ目標を持つ仲間と出会い互いに励まし合ったりできる - 適切な環境で集中して学習できる
教室の落ち着いた環境で学習に集中できる
デメリット:
- 通学が必要
仕事や家事、育児などで忙しい方場合に通学が負担になることも - 高価な場合が多い
月謝制のところが多く通信講座や練習帳と比較して高額な傾向 - 自分のペースで進めにくい場合も
レッスンの進捗は教室のカリキュラムに合わせる - 人間関係のわずらわしさ
教室によっては、他の生徒との人間関係に気を使う必要があるかも
ペン字教室は住んでいる周りで探す必要があります。教室ごとに開講日時や雰囲気も異なるので、ホームページで事前によく調べましょう。
また教室によっては体験教室を開いているところもあります。無料の場合と有料の場合がありますが、体験教室を積極的に活用して、自分に合っているかを確かめるのがベターです。



東京だけにはなっちゃうけど、大人におすすめのペン字教室を30教室から選んだ記事もあるので参考にしてね!


行書をとにかくお金をかけずに学ぶなら「練習帳」「無料お手本」


「まずは行書がどんなものか試してみたい」
「できるだけ費用をかけずに始めたい」
という方には、市販の練習帳や無料で利用できるリソースから始めるのがおすすめです。



ただし行書は一人で学習するとなかなか上達しないから、あまりオススメしないよ
学習方法③:市販のペン字練習帳(手軽に始められる)
本屋には様々なペン字練習帳が売っており、中には行書の練習ができるものもあります。
メリット:
- 最も手軽で安価に始められる
書店や文具店で数百円~数千円程度で購入できる - 時間や場所に縛られない
自宅やカフェなど好きな場所で好きな時間に練習できる - 自分のペースで進められる
誰かに合わせる必要がなく自分の理解度に合わせて進められる
デメリット:
- 正しい書き方や癖の改善が難しい
自己流の癖に気づきにくい - モチベーション維持が困難になりがち
一人で黙々と続けるには強い意志が必要 - 上達にあるいは限界がある
フィードバックがないのである程度のレベルで伸び悩む - 客観的なフィードバックが得られない
どこをどう改善すれば良いのかが分かりにくい



色んな種類あるけど、通信講座で圧倒的な実績のあるユーキャンの練習帳がおすすめ!
学習方法④:無料のお手本
インターネット上には、無料でペン字のお手本や練習シートをダウンロードできるサイトが多数存在します。
メリット
- コストがかからない
無料で手に入るため費用を抑えて練習ができる - 手軽に始められる
ネット環境があればすぐにダウンロードでき思い立ったときにすぐに練習できる - 多様なスタイルに触れられる
様々な書家の作品が公開されており、自分の好みに合ったスタイルを見つけやすい
デメリット:
- 質にばらつきがある
無料のお手本の中には、プロではない人が制作したものや、誤字・バランスの悪いものも混在していることがある - 添削や指導が受けられない
お手本をなぞるだけでは、自分の癖や誤りに気づきにくく、成長が遅れる可能性 - 練習の方向性が定まりにくい
お手本が多すぎてどれを選ぶべきかわからず、練習の目的や順序が曖昧になりやすい



無料のペン字お手本は下の記事で詳しく解説してるよ!





行書に対応のサイトは意外とないけど、e-OTEHONというサイトに行書のお手本があるよ!


まとめ:行書は奥深い!コスパよくしっかり学ぶなら通信講


行書は意外と実用的で、書けるようになることでビジネスやプライベートで大きく役立ちます。
しかし身につけるにはしっかりとした学習が必要であり、自己流では結果的に回り道をしてしまう可能性が高いです。
時間がなかなかとりにくい大人であれば、学習場所や時間をフレキシブルにできる通信講座が最もおすすめです。
行書の奥深さを楽しみつつ、着実に上達できるように頑張りましょう!



通信講座でオススメなのは「ユーキャン」「日ペン(がくぶん)」だよ!この2講座の詳細比較・はじめ方は下の記事にまとめてあるよ!


コメント