履歴書に書ける?ペン字の資格・検定おすすめ5選!難易度や費用まとめ

ペン字を習い、少しずつ字が綺麗になってくると嬉しいですよね!

せっかく上手に書けるようになったら、資格を取ってみるのもいいかもしれません。でもその時に

「ペン字の資格ってどんなものがあるのかな?」
「受験にいくらくらいかかるんだろう?」

こんな疑問は浮かんでこないでしょうか?

実は硬筆やペン字についての資格はいくつもあり、特徴も異なります。

この記事では、硬筆・ペン字についての資格の情報を初心者にも分かりやすく丁寧にまとめました

この記事を読むことで、自分に最適の硬筆・ペン字の資格を選ぶことができるようになります。

ちゃくま

資格選びに必要な情報は全てこの記事にまとめたよ!

履歴書試験内容試験会場
硬筆書写技能検定書ける知識+実技で網羅的会場受験
全国ペン硬筆検定試験書けない知識+実技で網羅的課題を郵送
日ペンの段級位認定書けない8ジャンル課題を郵送
日本書道協会技能認定書けないペン字のみ課題を郵送
パイロットペン習字検定試験書けないペン字のみ課題を郵送
目次

受験する資格・検定を決めるときのポイント3選

「資格ってどう選んだらいいの?」
「どれが自分に合っているか分からない」

まずは、資格を選ぶときに必ずチェックすべきポイントを3つご紹介します。

ちゃくま

後で「こっちにすればよかった」とならないように、必ずチェックしようね!

ポイント①:履歴書に書けるか

ペン字の試験を受ける目的として最も多いものの一つが「履歴書に書きたい」です。

大学受験や就職活動など、ちゃんとした字を書けることをアピールする場面は意外と多いです。

資格によって履歴書に書くことが認められているもの、認められていないものがあります

ポイント②:試験内容

ペン字に関する資格と一言で言っても、その内容は様々です。

  • 楷書か、行書か
  • 筆記具はボールペン?万年筆?
  • 早書きか、字の正確さか
  • 実技か、知識か

硬筆書写技能検定のように網羅的な試験範囲のものから、字の正確さのみを追求する検定まであります。

また各試験・検定でも〇〇級のようにレベルが分かれている場合もあるので、自分に最も合った試験内容とレベルを選択しましょう。

ポイント③:試験会場・スケジュール

試験の中には、試験の日程が決まっていて試験会場まで行って受験するものがポピュラーです。

会場が近くにあるか、試験日に予定が空いているかなどをチェックしましょう。

試験会場に行かずに自宅で課題に取り組めるものもあります。

ちゃくま

実際に受験を決めたら、費用や使える筆記用具など、他の細かいところもチェックしようね!

ペン字/硬筆の資格・検定オススメ5選

ここからは主な5つのペン字の資格・検定を紹介していきます。

ちゃくま

気になったらリンクから公式サイトを見てみよう!

[日本書写技能検定協会]硬筆書写技能検定

出典:一般財団法人 日本書写技能検定協会

硬筆書写技能検定とは、文部科学省後援の検定試験

1964年にペン字検定の名称でスタートしました。1990年に現在の名称に変更され、現在までに硬筆だけでも延べ1,000万人が受験しています。

毛筆と硬筆があり、いずれかを受験することができます。

主催団体一般財団法人 日本書写技能検定協会
級位6級・5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級
取得方法実技・理論に関して各級ごとに設定された合格点以上の成績をおさめること
試験日程年3回
試験会場全国各地の試験会場で一斉に実施
受験資格年齢・学歴などの制限はなく誰でも受験可
1回の試験で複数の級位を併願することはできない
事前の申込が必要(試験日の約1ヵ月前まで)
試験内容
(3級)
試験時間:70分
審査基準:硬筆書写一般の技術、および知識をもって書くことができる
受験費用:3,000円
合格率(令和3年累計):71.0%

硬筆書写技能検定は、履歴書に書きたい人にオススメ!

他のペン字の通信教育などの級位と違い、文部科学省後援の検定試験ですから公的性があります。

資格として『○年第○回文部科学省後援硬筆・毛筆書写技能検定○級合格』と履歴書に書くことができます。

また、特定の大学、短大、高校、各種・専修学校で、入試の際の合否判定で優遇、または一定の点数が加算、増加単位として認定する学校が増加しています。

ちゃくま

例えばユーキャンのボールペン字講座は、硬筆書写技能検定にピッタリ!3級合格に向けたガイドブックもついてるよ。

級位・設問によっては使用できる筆記具が異なる

硬筆書写技能検定の試験は級位によって内容・使用できる筆記具が異なります。具体的には以下です。

6級、5級…鉛筆のみ
4級~1級…設問によってボールペン、鉛筆、マーカー、万年筆など指定あり

ちゃくま

硬筆書写技能検定についてはこちらの記事に詳しくまとめてあるよ!

[公益財団法人日本書道教育学会] 全国ペン硬筆検定試験

出典:公益財団法人 日本書道教育学会

全国ペン硬筆検定試験は、書道界全般に通用する普遍的な段級

日本書道教育学会は1950年に設立され、現在は全国で10万人が本会の書道教育機関で学んでいます

主催団体公益財団法人日本書道教育学会
級位級位、助教、司教、師範
(級位は成績により上級・中級・初級のいずれかに認定)
取得方法実技と理論
試験日程年2回、5月と10月
試験会場指定された期間中に郵送にて提出(ただし師範は会場受験)
受験資格師範・司教・助教:18歳以上
級位:制限はなく誰でも受験可
試験内容
(ペン硬筆・級位)
審査基準:
・楷書、行書、ひらがなを正しく書く技能をもち、字形を整えて美しく書くことができる。
・漢字かな交じり文を体裁よく書くことができる。
硬筆に関する用具・用材・用語について正しく広い知識と表現力をもっている。
・楷書、行書、かなの古典を正しく臨書することができる。
・初歩的な創作ができる。
・常用漢字表、常用漢字字体表、常用漢字音訓表についての知識をもっている。
受験費用:3,500円

全国ペン硬筆検定試験は、これをきっかけに筆の道を始めたい人にオススメ!

全国ペン硬筆検定試験は、歴史と伝統に裏付けられた検定試験として全国的に実施されています。

検定試験をきっかけに本格的に実力を付けたい人は、日本書道教育学会に入会すると添削が受けられたり、全国ペン硬筆検定試験とは別の段級認定にチャレンジすることもできます。

日本書道教育学会では硬筆の他に、毛筆、篆刻、写経などの通信講座もあります。

ちゃくま

篆刻はなかなか他では習えないので面白そうだね!

[日本ペン習字研究会]日ペンの段位・級位認定

出典:日本ペン字習字研究会

五段までは無料で審査を受けられてお得

昭和7年設立と歴史がありペン字教育界をリードしてきました。指導実績は100万人以上です。

主催団体日本ペン習字研究会
級位10級~五段、推薦、準師範、師範
取得方法五段までは月例競書、その後は昇格試験
試験日程五段までは毎月、推薦・準師範試験は3月と9月、師範試験は9月
試験会場指定された期限までに課題を郵送
受験資格制限はなく誰でも受験可
試験内容(規定部)「ペンの光」に記載のお手本に従って課題を書く
受験費用:五段までは無料(ただし「ペンの光」購読料と、課題用紙代は必要)

筆記具は指定あり

日ペンで段位・級位取得ができる「規定部」の課題については、下記の説明があります

筆記具は、ボールペン、万年筆(デスクタイプ含)、つけペンのいずれかを使用してください

本格的な学習でしっかり上達したい人にオススメ!

ペン習字の競書誌「ペンの光」には、課題別のお手本、上手に書くコツの解説、提出者全員の級・段、提出作品への批評、優秀な作品が掲載されています。

課題を提出すると段級位認定され、その後、昇級、昇段していくので上達の過程がより明確になります。

[ユーキャン]日本書道協会 技能認定制度

出典:日本書道協会

日本書道協会は、ユーキャン傘下の団体

日本書道協会は、(株)ユーキャンの傘下の団体です。1973年に設立し、現代書道講座や現代ペン字講座の開講と書道やペン字の学習を長年行っています

その日本書道協会が、受験者の書の実力を認定するものが「技能認定制度」です。

主催団体日本書道協会
級位5級~九段(実用ボールペン字部門)
取得方法課題の提出
試験日程特になし
・最初の課題:5級課題をホームページからダウンロード、いつでも提出可能
・2回目以降の課題:前回の審査結果(合格・不合格ともに)の通知と共に新しい課題が発送され、いつでも提出可能
試験会場指定された期限までに課題を郵送
受験資格制限はなく誰でも受験可
試験内容
(実用ボールペン字部門)
ホームページからダウンロードできる課題に取りくみ提出
受験費用:無料(最初の級の免許料として税込で3,000円のみ支払い必要)

筆記具は黒インクボールペンのみ

日本書道協会の技能認定制度では、使用する筆記用具について下の説明があります。

「筆記用具には黒インクボールペンを使ってください」

日本書道協会の技能認定制度は、自分のペースで受験したい人にオススメ!

級位を取得するためには所定の課題を提出する必要がありますが、特に締め切りはありません。そのため自分のペースで級位取得を進めることができます。

仕事の忙しさが不規則だったり、まとまった時間をいつとれるか分からない人には嬉しいですね。

[パイロット]パイロットペン習字 検定試験

出典:パイロットペン習字

パイロットペン習字の検定試験は、硬筆書写技能検定に準拠

主催団体パイロット
級位10級~七段
取得方法課題の提出
試験日程年12回(毎月末が提出期限)
試験会場指定された期限までに課題を郵送
受験資格パイロットのペン習字通信講座を受講している必要あり
試験内容
(実用ボールペン字部門)
ホームページに記載されている課題(お手本なし)に取りくみ提出
受験費用:パイロットのペン習字通信講座の代金(新規:17,600円、継続:12,000円)に含まれている

筆記具は万年筆又はデスクペンのみ

パイロットのペン習字通信講座は万年筆を使うことを前提にした通信講座です。
そのため、級位認定のための課題についても下記の通り説明があります

筆記具は、万年筆またはデスクペン

パイロットペン習字の検定試験は、万年筆を学ぶ中級者以上にオススメ!

パイロットペン習字の検定試験にはお手本はなく、初心者が受けるには少し戸惑うかもしれません。

一方でパイロットペン習字はペン字の通信講座には珍しく、万年筆を使うことを前提としています。

そのためボールペンや鉛筆ではなく万年筆を学びたい人は、講座を受けつつ検定試験を受けることで万年筆の実力がついていくのを実感できます

こんな人におすすめ!ケース別に選ぶべき資格

「それぞれの資格は分かったけど選べない、、」
「オススメを教えてほしい!」

そんな方のために、4つのケースに分けてオススメの試験・検定をご紹介します。

ちゃくま

自分がどれにあてはまるか考えてみてね!

履歴書に書きたいなら、硬筆書写技能検定!

ペン字に関する資格・検定はさまざまですが、履歴書に書くことができるのは硬筆書写技能検定のみです。

他のペン字の資格・検定も「絶対に履歴書に書けない」という訳ではありませんが、一般的に書くことは適切ではないようです。

学業や就職で役立てられるような資格が欲しいならば、硬筆書写技能検定一択でしょう。

じっくりと長期的に実力を付けたいなら、日ペン!

日ペンの級位認定は「ペンの光」の購読をしていれば、毎月受験することが可能です。

「ペンの光」には字を学ぶための様々な情報が掲載されており、書道教室などに通わなくとも独学で字を上達させることができます。

一回きりの試験というよりは、長期的に字を学んでいくためのペースメーカーとして使っている人がほとんどです。

初心者ならばユーキャン!

ユーキャン傘下の日本書道協会による「技能認定制度」は、いつでも自宅で課題に取り組めるので初心者にもハードルが低いです。

もし最初の5級に不合格となっても、新しい課題が発送されていつでも再提出可能です。

必要な費用は最初の級の免許料として3,000円のみなので、再受験の費用を気にせず何度でもチャレンジできます。

まとめ:自分に合う資格・検定を見つけ、昇級や合格を目指そう!

ペン字についての資格や検定は数多くあり、その特徴も様々です。

自分の目指す目的に合ったものを選ぶためには、しっかりと事前に調べて置くことが重要です。

また、資格取得も大事ですが、そこに至るまでにしっかりと学習を積み重ねることも重要です。

まだペン字学習をはじめていないよー、という方には是非ともペン字学習をはじめてみませんか?大人になってからも始められる新しい趣味にとてもおススメです!

ちゃくま

僕も少し前まで「字なんか書いて何が楽しいの?」と思ってたけど、今は毎日寝る前の練習の時間が楽しいよ!

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