「きれいな字を書くためは何をすればいいの?」
多くの人が「字をきれいにしたい」と思ったとき、がむしゃらに練習をしてしまいがちです。
しかしその練習をしていて、本当に目的地まで期限内にたどり着けるのでしょうか?
本気で字をきれいにしたいなら、「今、自分に足りない力は何か?」を正確に把握し、そこを効率的に鍛えることが必須です。
本記事では、きれいな字を書くために必要な力を整理し、鍛えるべき力を3つのレベルに体系化しました。
- レベル1
- 文字を構成する「点や線」をきれいに書く力
- レベル2
- 文章を構成する「文字」をきれいに書く力
- レベル3
- 全体としての「文章」を整える力
もしあなたがきれいな字が書けていないなら、上のうちどれかの力が足りていないはずです。
それぞれの力は鍛え方も異なります。いくつもの通信講座をはじめ、様々なペン字学習法を実体験した筆者が本当にオススメできる学習法を紹介します。
きれいな字を書けるようになるための3つの力

「きれいな字を書くためにはどんな力が必要?」
「何をどんな順番で学んでいけばいいの?」
特に初心者の方は、こんな悩みを持っているのではないでしょうか。
実際、様々な書籍や参考書を見ても、きれいな字を書くにはどんな力が必要なのかを分かりやすくまとめている情報はほぼ見つかりませんでした。
ちゃくまということでまとめてみたよ!


最終的な目標である「字をきれいに書く」を達成するには、大きく3つのレベルがあります。
レベル1は点や線をきれいに書ける能力です。字を書くためには、その構成要素である点や線がしっかりと書けなければなりません。



字をきれいに書くことを家を建てることに例えると、点や線は土台部分だね。
レベル2は、点や線がきれいに書けることを前提に、ひらがななどの「文字」をきれいに書く力です。文字ごとに学び方、難易度も異なります。



家に例えるとレベル2の文字は柱。何本もあるけど、丈夫な家を建てるには欠かせないね
レベル3は、文章という形にきれいに文字を配置しまとめる力です。文字の大きさや配置など、この力がつくと文章全体の見た目が全く変わります。
レベル1:点や線をきれいに書く力


「点や線なんて誰でもかけるでしょ」
「字をきれいにするためにそんなに大事なの?」
見過ごされがちではありますが、点や線をきれいに書く力はとても大事です。点や線がきれいに書けないと、字はきれいに書けません。



ペン字を練習すればするほど、点や線をしっかり書くことの大事さを実感するよ!
どんな文字も点や線から作られている
当たり前ではありますが、ひらがなやカタカナ、漢字、英数字など、どんな文字でも分解していくと点や線になります。
文字をきれいに書こうとしても、
- 点や線が曲がっている
- 点や線がにじんでいたり、かすれていたりする
- 点や線に勢いがなく、ガタガタしている
このような状態では頑張ってもきれいな字は書けません。
多くのペン字練習帳や通信講座、ペン字教室でも、最初は点や線の練習から始まります。それほど点と線は大事なのです。
まずは正しい姿勢・ペンの持ち方をしよう
ペン字をやってみた方であれば心当たりがあるかもしれませんが、点や線をきれいに書くのは思ったよりもずっと難しいです。



僕も思い通りの点や線を書けるようになったのは、ペン字始めて半年くらい経ってからだよ
練習ももちろん大事ですが、正しい姿勢・ペンの持ち方をしていなければきれいな点や線はなかなかかけません。
具体的には、以下を気を付けてみましょう。
- ペン字を書く姿勢
- やや前傾の楽な姿勢
- お腹は机に付かないように
- 背中は椅子の背もたれにつかないように
- 足は床に軽くつける
- ペンの持ち方
- ペン先から1.5~2㎝くらいのところを持つ
- 親指と人差し指でつまみ、中指で支える
- 手のひらの中には卵型のスペースを空ける
- ペンを持つ指先は三角形になるように



最初は意識しないと難しいけど、徐々に正しい姿勢・持ち方に慣れてくるよ!
いろんな点や線を書いて、手の動かし方に慣れよう
正しい姿勢で正しくペンを持つと、手首を柔らかく動かせるようになります。あとは練習あるのみです。
まずはまっすぐな線を書いてみましょう。横線、縦線、慣れてきたらその線と平行に何本も連続して書いてみましょう。





線がまっすぐになるだけで文字のきれいさが格段に上がるよ!
まっすぐな線に慣れてきたら、次は色々な線を書いてみます。例えば、
- ジグザクした線
- 連続するカーブの線
- 丸、三角、四角




更に慣れてきたら、
- 早く書いたりゆっくり書いたり
- 濃く書いたり薄く書いたり
など、バリエーションを増やしていきます。ここまでできれば、手首をかなり自由に動かせるようになってきたはずです。
また、漢字を書くためには点画と呼ばれる漢字の基本的な要素にも慣れておきましょう。



点画は下の8つだよ!


コツコツ練習すれば独学でも十分力が付く
点や線をきれいに書くには、上で説明した通り
- 正しい姿勢・ペンの持ち方をする
- 色々な線を書いて練習する
これらが必要です。
でも、実はこれらの練習自体はそこまで難しくありません。
独学でも十分に練習できますし、毎日のペン字の練習前のウォーミングアップに行うのもオススメです。



点や線の練習は地味だけど、コツコツと練習していれば確実に上達するよ!
レベル2:文字をきれいに書く力


点画がしっかりと書けるようになったら、次は文字の練習です。
文字はひらがな・カタカナ・漢字・英数字があり、それぞれで特徴も学び方も異なります。



それぞれの文字について詳しく説明してくよ!
文字の特徴をとらえてメリハリをつけて学ぼう
日本語の文章の中にはひらがな、カタカナ、漢字、英数字と様々な文字が入り混じっています。
では文章をキレイに書くという目標を達成しようと考えたとき優先度や学習の順番も異なります。
| 文字数 | 文章に占める割合 | 学習 優先度 | |
|---|---|---|---|
| ひらがな | 46字 | 70% | ★★★ |
| カタカナ | 46字 | 数% | ★☆☆ |
| 漢字 (常用漢字) | 2000字 | 30% | ★★☆ |
| 英数字 | 36字 | 数% | ★☆☆ |



まずはひらがなを学習すると、早く目に見える効果が実感できるよ!
【ひらがな】3時間の練習で驚くほどきれいに書ける
日本語の文章はひらがなが圧倒的に多く、文章の中のひらがなが占める割合は約70%と言われています。
漢字が多少崩れていても、残りの70%のひらがなが整っているだけで、読み手は「この人の字はきれいだ」という印象を受けます。
そんなひらがなを学ぶには、自分の字のクセを把握し、それを直すように意識しながら練習することが重要です。



練習方法として、以下の4ステップがオススメだよ!
- Step1
- ひらがなのお手本を手に入れる
- Step2(0.5時間)
- お手本を見ずに丁寧に書いてみる
- Step3(0.5時間)
- お手本と比較しクセを洗い出す
- Step4(2時間)
- クセを直すように意識し5回練習
更に詳しい解説は別記事にまとめてあるので、漢字についてしっかり学びたい方は見てみてください。





無料のお手本もあるので、使ってみてね!
>>ひらがな練習シート①(あ・か行)
>>ひらがな練習シート②(さ・た行)
>>ひらがな練習シート③(な・は行)
>>ひらがな練習シート④(ま・や行)
>>ひらがな練習シート⑤(ら・わ行)
【漢字】共通ルールを理解して効率よく上達しよう
漢字はひらがな・カタカナ・英数字と異なり、
- 字数が多い(常用漢字だけでも約2,000字)
- 部首など、複数の漢字で共通する部分がある
という特徴があります。
2,000字もあると、全ての字を練習すると途方もない時間がかかってしまいます。
そのため漢字を効率よく学習するには、多くの漢字に適用ができる「字をきれいにするルール」をマスターすることが重要です。
具体的には、多くの通信講座やペン字練習帳で、漢字をきれいに書くための基本ルールとして以下の3つを掲げています。
①:左右の中心をそろえる
②:すき間を等間隔にする
③:よこ画を右上がりにする






更に詳しい解説は別記事にまとめてあるので、漢字についてしっかり学びたい方は見てみてください。


【カタカナ・英数字】重要な情報やキーワードに使われる
カタカナ・英数字は、ひらがなや漢字に比べると文章の中で書く頻度は少なくなります。
しかし、
- 外来語(例:ケーキ、ゲーム、スマホ)
- 電話番号(例:090-1234-5678)
- 商品の価格(1,200円)
- 商品名(例:iPhone)
- メールアドレス(例:~@gmail.com)
など、カタカナ・英数字は重要な情報やキーワードに使われることも多いです。



大切な情報を間違いなく伝えるためにも、カタカナ・英数字はきれいに書きたいね!
カタカナ・英数字は、ひらがなと同じく数十文字と限られているので、全ての文字を練習してもそこまで時間はかかりません。
そのため学習方法はひらがなと同じく、適切なお手本を手に入れて、自分のクセを修正するように練習するとよいです。



ひらがなの学習法として説明した4ステップを使って学ぶのがいいよ!
※ひらがなを学ぶ4ステップと同じ
- Step1
- お手本を手に入れる
- Step2(0.5時間)
- お手本を見ずに丁寧に書いてみる
- Step3(0.5時間)
- お手本と比較しクセを洗い出す
- Step4(2時間)
- クセを直すように意識し5回練習
レベル3:文章をきれいに書く力


点と線、そして文字がきれいに書けるようになったら、文章をきれいに書く力も鍛えましょう。
1文字ずつがきれいなだけではダメな理由
「でも文字が上手ならそれでいいんじゃない?」
僕も最初はそう思っていました。
しかし1文字ずつがきれいなだけでは、まだまだ不十分です。例えば下の文章を見てみてください。





読みにくい。。これでは「きれい」とは言えないね。。
最終的にきれいに見せたいのは文字ではなく、文章全体のはずです。文字をどうバランスよく配置するか、文章を全体として整える力が必要です。
文章を美しく整えるコツ3選
「じゃあ文章はどうすればきれいになるの?」
「文章を整えるコツを教えて!」
ここからはユーキャン・がくぶん・パイロットの通信講座の中で学んできた、文章を美しく整えるコツ3選を紹介していきます。



この3点を意識するだけで、文章の見栄えが大きく変わるよ!
文字の中心を揃える


文字を書くときにも中心を意識することが大事でしたが、文章を書くときも一文字一文字の中心を揃えることがとても重要です。
文字の中心がずれて並んでいると、文章全体としてガタガタして不安定な印象を受けます。


全ての文字の中心が一直線上にある文章はすっきりとしていて非常に読みやすいです。
慣れないうちは紙に予め中心線を書いておき、その線上に文字の中心が来るように練習してみましょう。



縦書きでも横書きでも一緒だよ!
文字の大きさを適切に
文字の大きさによって、文章全体の印象は大きく変わります。文字が大きすぎると窮屈に、小さすぎると自信がなさそうに見えます。


枠線があるのであれば、全文字の平均が枠線の半分くらいとなるくらいが目安になります。
また一般的に、文章を書くときには漢字は大きめに、ひらがなは小さめに書くのが原則です。
中級者以上向けにはなりますが、ひらがなや漢字の中でも文字ごとに大きく書く字と小さく書く字があることにも注意が必要です。
例えば、ひらがなでは「は」「て」などは大きめに、「こ」「る」などはそれに比べて小さめに書きます。



初心者のうちは、まずは「漢字大きくかな小さく」を心がければOKだよ!
文字の間隔を適切に
文字の間隔も、文章全体の見栄えに大きな影響を与えます。
間隔が詰まりすぎていると窮屈な印象を、空きすぎているとスカスカな印象を与えます。


きれいな文章やお手本を見て、ちょうどよい感覚のイメージを覚えるようにしましょう。



上手なお手本を見て学ぶのはとても大事だよ!
また、文章が何行にもわたる場合は、文字の先頭とお尻も合わせてあげると、とてもきれいに見えます。
3つの力を鍛える具体的なオススメ方法


「美文字にどんな力が必要なのかは分かった」
「でも具体的にどう鍛えていけばいいの?」
ここからは、上で紹介したきれいな字を書くために必要な力を鍛えるオススメ方法を具体的に紹介していきます。



実体験した経験から、自信を持ってオススメできるものを紹介するよ!
【独学or講師】独学OKなのは「点や線をきれいに書く力」まで
結論からいうと、文字や文章をきれいに書けるようになるには独学は非効率です。
文字や文章は地道な練習だけではなく、自分の字のクセや悪いところを客観的に指摘し、修正してくれる第三者の目が必要だからです。
文字や文章を書いて、
「お手本通りに完璧に書けた!」
「どこも悪いところはないはず」
と思っても、実は他人から見ると直すべき点はたくさんあるのです。



僕も通信講座受けてるけど、有難いことに毎回赤ペンびっしりもらっているよ!
【カバー範囲】全てカバーしているのは通信講座・書道教室
本サイトでは、ペン字を学ぶ方法として
- 美文字アプリ
- 練習帳
- オンラインレッスン
- 通信講座
- 書道教室
の5つの学習法を紹介しています。しかし、この5つの学習法それぞれで「点と線」「文字」「文章」のどこまで学べるかは異なります。
| 点画 | 文字 | 文章 | |
| アプリ | なし | 学べる | なし |
| 練習帳 | 練習帳 による | 学べる | 練習帳 による |
| オンライン レッスン | 講師 による | 学べる | 学べる |
| 通信講座 | 学べる | 学べる | 学べる |
| 書道教室 | 学べる | 学べる | 学べる |
練習帳やオンラインレッスンは、場合によっては点画をあまり学べないケースがあることが懸念されます。
もし点画からしっかり学びたいということであれば、学び始める前に点画が学べるかをしっかり事前チェックしましょう。
また、ほとんどの通信講座と書道教室は「点と線」「文字」「文章」の全てをしっかりと学ぶことができます。
【学習期間】1日から1年以上まで、期間学習法により異なる


ペン字を習う方法は様々です。
- アプリ(1日~数週間)
- 市販のペン字練習帳(数日~1ヵ月)
- オンラインレッスン(1日~1ヵ月)
- 通信講座(数か月)
- ペン字教室(1年以上)
それぞれで目安となる学習期間が大きく異なるので、自分にどれくらいの時間的余裕があるのかを確認しましょう。



長期間学習するほうが当然実力は付くけど、忙しい人や時間がない人には向かないね
結論:バランスを考えると、最もオススメなのは通信講座
人によって置かれた状況や今のレベルは様々ですので、万人にとってベストな学習法は存在しません。
しかし、多くの人にとって間違いのない選択肢としてオススメするのであれば、僕は通信講座を推します。
- 点や線、文字、文章まで幅広くカバー
- プロ講師の添削で効率的に学習可能
- 数か月間の学習でしっかりと実力UP
- 1日10分程度、スキマ時間で学べる
特に、ユーキャンやがくぶんのような実績に優れたペン字の通信講座であれば、初心者こそ安心して受講することができます。
僕自身も最初はユーキャン、次にがくぶんの通信講座を受講しました。挫折も全くすることなく、硬筆書写技能検定3級にも一発合格できました。
いずれの講座も無料で資料請求ができます。
面倒な営業電話などもないので、まずはどんな講座なのかを知るためにも資料請求だけでもしてみることをオススメします。
\ 資料請求は無料!カンタン手続き1分 /
\ 資料請求は無料!カンタン手続き1分 /
まとめ:自分に足りない力を見極め、効率的なアプローチで美文字を目指そう


本気で字をきれいにしたいなら、「今、自分に足りない力は何か?」を正確に把握し、そこをピンポイントで鍛えることが必須です。
本記事では、きれいな字を書くために必要な力を洗い出し、鍛えるべき力を3つのレベルに体系化しました。
ペン字の学習はとても地味で時間がかかるので、挫折してしまいがちです。いかに練習を楽しみながら習慣化できるかが成功のカギです。
本記事でオススメしている通信講座であれば、プロの講師からの添削を何度も受けることができ、モチベーションを高く保てます。
この記事を読まれた方は「字をきれいにしたい」と本気で考えていること思います。
そのやる気を無駄にしないためにも、是非とも効率的で挫折のしない方法を見つけてください。



僕は家族や友人にもユーキャンとがくぶんを勧めてるよ!
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