万年筆にはオーソドックスなデザインのものが多く、そのフォーマルさが魅力の1つでもあります。しかい一方で、このように思ったことはないでしょうか?
「万年筆に自分の好きなイラスト・柄を書きたい」
「人と違ったオリジナリティのある万年筆を作りたい」
一から自作の万年筆を作ることはさすがに難しいですが、既存の万年筆にデコレーションをすることなら可能です。身近にある画材をいくつか試したところ、アクリル絵の具を使った方法がなかなか上手く仕上がりました。
そこで今回は、アクリル絵の具を使って万年筆をデコレーションする方法をご紹介します。
この記事を読むと分かること
・アクリル絵の具を使って万年筆をデコったらどうなるか?
・アクリル絵の具を使って万年筆をデコる方法
・難しかった点、楽しかった点

100均でも買えるアクリル絵の具でのDIYを試してみたよ!
アクリル絵の具でデコレーションした万年筆
まずはデコった万年筆をご紹介します!
全体写真、柄の拡大写真






万年筆全体に白・黄色・ピンクを使って柄を描きこみました。春っぽく華やかで、どこかお菓子のようなかわいらしい雰囲気です。
元の万年筆(PILOTのカクノ)との比較




使った元のカクノは紫色でしたので完全に同じものではありませんが、横に並べてみました。同じモデルであることは分かりますが、表情は全く違います。
モチーフに選んだのはセルロイドの万年筆
以前、SNSでかわいい万年筆を探すのにはまっていた時期がありました。その時から憧れていたのがセルロイドの万年筆。
かわいくて欲しかったけどなかなかの値段で買えませんでした。そこで、買えないならば作ってしまおうと思い、セルロイド風の柄を作ってみようとチャレンジした訳です。
万年筆デコレーションをしてみた感想3選


初めて万年筆のデコレーションをした感想・難しかったことなどをまとめました!
作ってみた感想①:バランスのよい3色を見つけるといい感じになる
モチーフとなるセルロイドの万年筆は白と赤色がかったピンクがベースです。白とピンクの2色で試しに塗ってみたところ、セルロイド特有の透明感が表現できずに味気ない色合いになってしまいました。
色々と試行錯誤して白とピンクの他に黄色を混ぜてみたところ、モチーフにしたセルロイド万年筆とは少し違いますが、雰囲気のある良いデザインができあがりました。
2色ではどうしても単調になってしまうので、色を混ぜるのであれば3色目をアクセントに入れるといい感じになります。



バランスの取れた3色を見つけられれば、他の色彩パターンのデコもできそうだよ!
作ってみた感想②:キャップと本体の接合部の確認が大事!
今回、キャップと本体の前面にアクリル絵の具を塗りましたが、塗った後にキャップがはまらなくなってしまいました。
キャップがしまる時に本体が接合する部分には絵の具は塗らないようにしていたのですが、接合すると思っていた位置が間違っていたことが原因でした。
結局塗り終わったあとに接合部を削ることになってしまいました。どこが接合するのかの見極めは難しいですが、間違うと大変です。
作ってみた感想③:セルロイド独自の透明感は出せなかった
完成した万年筆はとてもかわいくて出来には満足しています!しかし1点だけ残念だったのは、セルロイド万年筆特有のあの透明感が出せなかったことです。
アクリル絵の具だけではどうしても難しいので、レジンなどの透明感のある他の材料をうまく使えばもう少し本物に近づけるかもしれません。



次回またやるときの課題だね!
万年筆デコレーションの5ステップ


ここからは実際にどのようにして万年筆をデコレーションしたのかの手順を紹介します。
準備したもの
今回使ったものはこれらで全てです。水彩絵の具では水に弱いので、乾燥した後は水にとけなくなるアクリル絵の具を使いましょう。
ステップ1:3色を万年筆の上にランダムに置いていく
万年筆のキャップとボディのうち絵の具を塗りたい範囲に、3色の絵の具をポンポンとつけていきますこのステップではまだ絵の具は広げません。
今回は、ピンク・白・黄色をそれぞれ30か所、全部で合計90か所くらい絵の具をつけました。つける間隔はだいたい1cmくらいです。
キャップを締めた状態だと持つところがなくなってしまうので、キャップとボディを分けて作業しましょう。キャップでステップ1~5全て終わってからボディでステップ1~5(またはその逆)を行ってもいいですし、割りばしにキャップとボディをそれぞれ刺して同時作業してもOKです。



絵の具のチューブから直接でも、パレットに取った絵の具を筆で取って付けていってもよいよ!
ステップ2:上から筆でたたいて絵の具をなじませる
ステップ1でつけた絵の具が乾く前に、筆で上からたたくようにして絵の具をのばしてなじませていきます。これによって抽象画のような柄ができあがります。
ポイントは塗るのではなく、叩くことによって絵の具がない部分に色を乗せていくということです。
あまり叩きすぎると色が混ざり合って3色それぞれの色が見えなくなってきてしまうので、「これくらいかな」というところで止めましょう。



先が細い丸筆よりも、先が平べったい平筆がオススメだよ!
ステップ3:絵の具を乾燥させる
万年筆に塗った絵の具が乾燥するのを待ちます。一日もすれば乾きます。
ステップ4:ニスを塗る
仕上げにニスを塗ります。ここでムラがあると完成した時に表面がでこぼこするので、出来るだけきれいに塗り広げましょう。



キャップとボディの接合部には塗らないように気を付けてね!
ステップ5:ニスを乾燥させて完成
乾けば完成です。お疲れ様でした!


まとめ:世界に一本だけの自分の万年筆をDIYしてみよう!


・アクリル絵の具を使えば、世界に一つだけの自分の万年筆をを作れる!
・材料は100均でも買え、お手軽にチャレンジできる
・配色や柄で自分らしさを表現しよう!
これまでに万年筆のデコレーションをいくつかチャレンジしてきましたが、その中でもアクリル絵の具を使った今回の方法はかなり手軽に・とても自由度高くデコることができます。
万年筆の軸は少し小さくて絵の具で描くのは少し難しいかもしれませんが、お気に入りのキャラクターや柄があるならチャレンジしてみる価値は大です。



お気に入りの万年筆を作ったあとは、字を習うのもオススメ!





あと、他にもいろんな万年筆で遊ぶ方法をまとめているので、のぞいてみてね!


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