【徹底解説】中古の万年筆をヤフオク・メルカリで買うときの注意点

ヤフオクやメルカリでは多くの中古の万年筆が出品されており、新品よりもかなり安く買うことができます。

しかし届いた万年筆が「インクが出ない」「不良品が届いた」となるのは避けたいですよね。

そこで本記事では、中古万年筆をヤフオク・メルカリで買うときに失敗を防ぐための注意点を紹介します

この記事を読むと分かること

・中古万年筆を買うメリデメ
・新品に比べてどれくらい安く買える?
・ヤフオクやメルカリで買うときの注意点

ちゃくま

300本以上の中古万年筆を購入した経験から、ポイントをまとめたよ!

目次

中古万年筆って実際どうなの?新品と比較したメリデメ

まずは、中古の万年筆を買うことにはどのようなメリット・デメリットがあるのかを解説します。

中古万年筆のメリットは2つ

1つ目のメリットは新品の万年筆に比べて安く手に入れられることです

例を見て見ましょう。パイロットのスタンダードモデルであるカスタム74は定価が22,000円となっています。

出典:PILOT

メルカリやYahooオークションの落札価格は、オークファンというサイトで調べられます。

2025年2月8日時点で過去30日間のメルカリでの平均購入価格は7,205円、Yahooオークションでの平均落札価格は9,958円となっています。

この価格は万年筆のモデルや状態により上下します。状態が良いものは高く、ジャンク品は安くなります。

全体的にはメルカリやYahooオークションを使えば安ければ定価の3割~5割程度で購入できる可能性があることが分かります

ちゃくま

気になる万年筆があったら、中古市場の価格もチェックしてみよう!

また2つ目のメリットは、購入できる万年筆の種類が増えることです

昔の万年筆の中には書き味やデザインが優れている名作が数多くあります。

このようなビンテージ万年筆は新品を見つけることは極めて困難です。中古万年筆を選択肢に入れると、自分のお気に入り万年筆を探すときの選択肢が一気に広がります。

中古万年筆のデメリットは1つ

中古万年筆のデメリットは、品質が保証されておらず個体差が大きいことです。

ペン先や吸入機構などのデリケートな部分に不良があると、書くことができなかったりインク漏れの原因にもなります。

また万年筆は使われているうちにペン先の形状が少しづつ変化し、オーナーの書きやすいように書き味が変化します。そのため中古で購入した万年筆には少なからずクセがついています。

ちゃくま

初心者にとってはちょっとやっかいだね。。

中古のメリデメを踏まえてどうすべきか

品質に問題のある万年筆を買ってしまうことは絶対に避けたいですよね。とはいえ、出来るだけ安く買いたい、、

そのため強くオススメしたいのは、信頼のおけるお店から中古万年筆を購入することです

ちゃくま

ある程度品質が保証されていてかつ新品より安く買えるよ!

中古万年筆を扱うお店は数多くあります。その中でも取り扱い数が多くオススメできるのは下記3店舗です。いずれも実店舗・ネット購入の両方が可能です。

中古万年筆を買えるオススメ店舗

KINGDOM NOTE  新宿に実店舗がある筆記具店(中古万年筆の本数は国内随一!行くだけで楽しい)
Pen Cluster  銀座に実店舗がある万年筆専門店(行けていない、、近々訪問予定)
PEN-LAND  名古屋に実店舗がある万年筆専門店(雰囲気のよいおしゃれな専門店)

しかしながら上記3店舗に在庫がない場合もあります。そのようなメルカリやヤフオクで購入せざるを得ない場合でも、ポイントを押さえればハズレを引く可能性を小さくできます

ちゃくま

次に、メルカリやヤフオクで買うときどうすればいいかを具体的に解説するよ!

メルカリ・ヤフオクで買うとき

次に、メルカリやヤフオクで中古万年筆を購入する場合の失敗例と、それを防ぐために最低限抑えておくべき対策を説明します。

注意点その1:万年筆がちゃんと書けるか

ちゃくま

実際にこんな万年筆を買っちゃったことがあるよ

・ペン先が曲がっていてインクが出ない
・インクの充填機構の部品が足りずインクを吸えない
・中の部品が劣化していてインクが漏れる
・キャップがうまく閉まらない

万年筆は筆記用具である以上、書くことに支障がでるような機能面の欠陥は致命的です。

100%避けることは現実的に不可能ですが、下記3点に気を付けることでそのリスクをぐっと下げられます。

機能面のチェックポイント①:商品画像をくまなく確認する(特にペン先)

特に多いのがペン先の欠陥です。ペン先はデリケートな部分ですので、特に注意して画像を確認します。

具体的には下のような万年筆は避けるべきです。

ペン先が曲がっている
・ペン先が欠けている
・ペン先のスリットが開きすぎている

「じゃあどの程度ならOKなの?」という疑問については、ペン先の曲がり・欠けはほんの少しでもあればやめておいた方が無難です

書くこと自体が可能だったとしても書き心地が悪かったり、ペンを寝かさないと/立てないと書けない可能性があります

ペン先のスリットは本来少しだけ開いているので「開きすぎ」がどこまでかの判断は少し難しいですが、スリットの隙間から向こう側が見えるほど開いている万年筆は注意です。

多くの出品者は万年筆のペン先の拡大画像を載せていますので、その画像を注意深く確認することが必要です。少しでもペン先に不自然さを感じたら避けるべきです

ちゃくま

画像がないときは「ペン先の拡大画像をアップしてもらえないでしょうか?」とメッセージ送ると、50%くらいの出品者は対応してくれるよ

機能面のチェックポイント②:試し書きの字を確認

出品者によっては万年筆での試し書きを画像に載せているいる場合があります。この画像があれば、その万年筆は少なくとも筆記可能であることが分かります。

しかしながら、試し書きがあっても100%問題がないとは言い切れません。

ちゃくま

ペンを寝かせないと書けないような万年筆でも、書くこと自体はできるからね

そのため「試し書きのある商品とない商品があったら、ある商品を選ぶ」くらいに考えておくとよいでしょう。

またもし試し書きの画像があっても、字がかすれていたりインクがにじんでいたら要注意です。インクの出に問題を抱えている可能性があります。

機能面のチェックポイント③:「動作確認済」であるか確認

メルカリやヤフオクでは商品の説明欄があり、ここの情報はとても重要です。

出品者が万年筆の動作確認までしている場合は「動作確認済」「動作問題なし」などと書かれています。

動作確認がされていない、もしくは問題がある場合は「動作未確認」「ジャンク扱い」「難あり」と書かれるので避けましょう。

またメルカリ・Yahooオークションでは商品の状態が6段階で評価されています。

「目立った傷や汚れなし」より下の評価だと動作不良のリスクが高くなるので、可能な限り「新品、未使用」「未使用に近い」を選びましょう

出典:メルカリ

注意点その2:外観に問題ないか

ちゃくま

実際にこんな万年筆を買っちゃったことがあるよ

傷やスレがある
・所有者の氏名や会社名が彫ってある
部品が一部欠損している
・別モデルの部品など、誤った部品が取り付けられている

これから長く付き合っていくかわいい相棒を、、とワクワクして届いた万年筆に傷があると落ち込みますよね

外観のチェックポイント① 商品画像をくまなく確認する(傷・スレ・名入れの確認)

上の機能面と同じですが、全ての写真を見て傷やメッキ剥がれがないかを確認しましょう

出品者へ見せたくない画像は最後に持って来ていることもあるので、写真は最後の一枚まで必ず見ることをおすすめします。

出品者が選択した「商品の状態」や、説明文も確認するのがベターです。もし購入者に知らされていない大きな傷やメッキ剥がれがあった場合には、返品を請求できる可能性もあります

ちゃくま

持ち主の名前が彫ってあることも多いよ。

外観のチェックポイント②:新品の画像と比較する

まずはその万年筆の新品の画像を見つけます。メーカーのHPに画像がベストですが、なければ万年筆を扱う店舗のHPや雑誌などで探します。

また信頼度は落ちますが、万年筆の紹介をしているブログやSNSの画像も参考にできます。

そして、見つけた新品の画像とこれから購入しようとしている万年筆の画像とを比較します。

ちゃくま

部品がなかったり、間違ったパーツがつけられていたりもあるので隅から隅まで確認しよう!

この方法であれば初心者の方でもパーツが足りていないことを見つけることができます。

まとめ:お得な中古の万年筆を安心して手に入れよう!

この記事のまとめ

・中古万年筆のメリットは新品の3割~5割程度で買えること
デメリットは個体差の大きさ
・ヤフオクやメルカリで買うときは画像や説明を隅から隅まで確認しよう!

「この万年筆は大丈夫なはずだ!」と信じた結果、何度も痛い目を見てきました。

是非ともポイントを押さえて、同じような失敗をしないでもらえると嬉しいです。

ちゃくま

万年筆を手に入れたら見る、万年筆ライフを楽しむための記事はこちら!

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