【初心者向け】どのメーカーの万年筆を買う?検討に必要な情報まとめ

始めて万年筆を買おうと思って調べてみると、そのメーカーやブランドの多さに驚いた経験はありませんか?日本だけではなく海外にもメーカーは多くあり、その数は有名なものだけでも20~30にもなります。

「どんなメーカーがあってどこがオススメなの?」
「最初の一本を買うのに最適なメーカーを知りたい!」

こんな悩みをかかえる方は非常に多いと思います。

そこでこの記事では、特に万年筆ビギナーの方向けに、僕が最初に知りたかった万年筆メーカーに関する情報をギュッとまとめてご紹介します。この記事を読めば、世の中の万年筆メーカーの勢力図・特色のイメージができ、万年筆探しをするときの方向感覚をつかむことができます

この記事を読んで分かること
・万年筆メーカーの歴史・勢力図
・最低限おさえておくべき有名万年筆メーカー
・初心者にオススメな万年筆メーカーはどこか

ちゃくま

2025年現在の最新の情報に基づいてまとめたよ!

目次

万年筆にはどんなメーカーがあるの?

万年筆の生まれはアメリカ、日欧で発展、近年は中国・台湾が躍進

万年筆の歴史
・1780年 金属ペン先登場
・1884年 毛細管現象を使った万年筆の完成(米国)
・1895年 日本で万年筆の販売開始
・1911年 日本初の万年筆メーカー創業(セーラー)

万年筆の原型はおよそ140年前にアメリカで完成しました。

そこから世界中に広がりますが、複雑な機構の万年筆を作れるメーカーはアメリカに加え、日本と欧州に多く生まれました

欧州ではモンブランやペリカンなどドイツに特に数多くのメーカーが誕生しましたが、イタリア・イギリス・フランスにも特色のある魅力的なメーカーが存在します。

この勢力図は今でも基本は変わっていません。一方で、近年はより安価で品質もよい万年筆を作る台湾・中国メーカーが台頭してきています。

主な万年筆メーカーは日本で3つ、全世界では20~30

上での説明の通り、現在の世界の万年筆メーカーの勢力は大きく分けて日・米・欧(+台湾/中国)となっています。

日本ではパイロット、プラチナ、セーラーが三大メーカーと呼ばれており世界的にも有名です。

一方で全世界では小さなメーカーも含めると数百に及びますが、主な万年筆メーカーに絞るとその数は20~30程度です。

それぞれの万年筆メーカーは地域ごとにも特色を持ちます。

日本 … 世界に認められた高い品質
ドイツ … 歴史・伝統・実用性を備える
欧州 … ラグジュアリーでユニーク
米国 … 細身でスマートなデザイン
台湾・中国 … 現代的な書き味、リーズナブル

ちゃくま

自分のほしい万年筆は、どの国・地域の特色と合っているかな?

世界での人気万年筆メーカーランキング(全世界でのGoogle検索数)

ここからは、どのメーカーが人気なのかを見ていきます。

万年筆の販売本数についてはデータは公表していないメーカーもあります。人気度合いに相関がありそうな指標として、Googleの検索数を調べてランキング化しました。

  • モンブラン(独)
  • ラミー(独)
  • パーカー(英)
  • パイロット(日)
  • ツイスビー(台湾)

ドイツメーカーが1位・2位で強いですね。日本を代表するパイロットも4位に食い込んでいます。これらのメーカーはグローバルで多く検索されていて世界的にも支持されているので、買うときにも安心できますね。

日本での人気万年筆メーカーランキング(日本でのGoogle検索数)

  • パイロット(日)
  • セーラー(日)
  • モンブラン(独)
  • パーカー(英)
  • ペリカン(独)

こちらは日本に限った検索数ランキングです。

日本メーカーに続く3位~5位のモンブラン・パーカー・ペリカンは、いずれも日本でも知名度の高いメーカーです

ちゃくま

やっぱりモンブランの知名度・人気度はすごいね!

初心者にオススメ万年筆のメーカーランキング

ここからは、特に初心者向けにはじめの一本にオススメの万年筆を紹介していきます。

初心者が万年筆を選ぶときに大事なこと3選

1.価格(一本目として高すぎないか?)
2.書きやすさ(初心者向けの使いやすいデザインか?)
3.サポート体制(なにか問題があったときに問い合わせられる窓口があるか?)

基本的にモノを購入するときには、価格と品質のバランスが大事ですよね。

  • 品質が価格未満 → NG
  • 品質が価格以上 → Good!

万年筆の場合、コレクションなど書く目的以外の場合を除けば、品質は「書きやすさ」とも言い換えられます。書くために使いやすいデザインとなっているかどうかが重要です。

また、初心者にとってもう一つ重要なのはサポート体制です。最初のうちは分からないことも多いので、何かあったときに問い合わせができる先があることは安心感につながります

ちゃくま

以上の3つの観点での万年筆メーカーのオススメランキングは以下だよ!

1位:パイロット(幅広いラインナップを持つ日本を代表する筆記具メーカー)

価格:★★★★☆
1,000円台のエントリーモデルも多い。なかでもカクノは持ちやすい三角形のグリップやペン先の笑顔マークなど、初心者のことを徹底的に考えられたデザインでコスパ◎

品質・書きやすさ:★★★★★
オーソドックスなデザインが多く、どの価格帯でも日本語が非常に書きやすい。品質も折り紙付き

サポート体制:★★★★★
日本メーカーなので困ったときは購入店舗の他、パイロットの相談窓口にも直接相談可能

スクロールできます
最安モデル王道モデル
カクノカスタム74
グッドデザイン賞受賞
シンプルで使いやすい万年筆
本格派のための現代の書き味
ペン先は14K
定価1,100円(税込)定価22,000円(税込)
楽天で購入する楽天で購入する

>>パイロットのWebサイトはこちら

一位のパイロットは1918年に設立された日本のメーカーです。オーソドックスな万年筆の他に、蒔絵万年筆、ノック式万年筆など、多彩な30ものモデルを世に出しています

プラチナ・セーラーとともに日本の3大メーカーの一つで、世界的にもコスパ・信頼性が非常に高いメーカーとして有名です。

また製品のラインナップもとても多く、カクノなどのエントリーモデルでパイロットが気に入れば、予算やデザインの好みに応じた他の万年筆も選びやすいです。

ちゃくま

僕も祖父が数十年前から使っていたカスタムシリーズの万年筆を譲り受けたけど、いまだに全く問題なく使えているよ!

2位:プラチナ(長期間インクの乾かない機構を開発した卓越した技術力)

価格:★★★★★
何と言ってもエントリーモデルのプレピーのコスパが圧倒的!550円とは思えない書き味と、1年間使わなくてもインクが乾かない「スリップシール機構」を搭載

品質・書きやすさ:★★★★☆
プレピーは他のメーカーのエントリーモデルと比べても遜色なし

サポート体制:★★★★★
日本メーカーなので困ったときは購入店舗の他、プラチナの相談窓口にも直接相談可能

スクロールできます
最安モデル王道モデル
プレピー#3776 センチュリー
コスパ最強
2007年発売の低価格万年筆のさきがけ
ペン先先端が平らなしなやかなペン
ペン先は大型の14K
定価550円(税込)定価22,000円(税込)
楽天で購入する楽天で購入する

>>プラチナのWebサイトはこちら

プラチナは前章での人気ランキングでは登場しませんでしたが、各メーカーからの数あるエントリーモデルの万年筆の中でもプレピーのコスパは圧倒的です。世界中で愛され、累計販売1,500万本を達成しています

また、プレピーはそのカラーも豊富です。ブラックの他、ブルーブラック、レッド、ピンク、グリーン、バイオレットの6色があり、好みに合わせて選択可能です。

またボディの色に準じたカートリッジも1本ついてくるので、プレピーだけ買えばすぐにそのまま使うことができます。

ちゃくま

お試しで買うにはプレピーは最適な価格だね!

3位:ラミー(モダンでシンプルなデザイン、使い勝手抜群の万年筆が手に届く価格で)

価格:★★★☆☆
価格はパイロット・プラチナに比べると少々高めだがその分高品質。特にアルスターは耐久性に非常に優れ、非常にコスパが高い

品質・書きやすさ:★★★★★
ラミーのスチールのペン先は書きやすさに定評があり、品質のバラツキも少ない

サポート体制:★★★★☆
ラミーは三菱鉛筆の子会社であり、三菱鉛筆社のホームページの中に日本語の問い合わせページもある

スクロールできます
最安モデル王道モデル
LAMY abc 万年筆アルスター
子ども向けの筆記学習用万年筆
滑り止めの付きのグリップ
耐久性に優れたアルミニウム製
ペン先はステンレス
定価3,200円(税込)定価6,000円(税込)
楽天で購入する楽天で購入する

>>ラミーのWebサイトはこちら

5~6,000円の予算があるのであれば、最初の1本としてはラミーのアルスターを強くおすすめします。初心者のうちは使い方を誤ってしまうこともあるかと思いますが、アルスターは非常に耐久性が高いので少々のことでは壊れません。

また、上記の2モデルの他にサファリという万年筆もあります。アルスターは金属のボディなのに対して、サファリはプラスチック製のボディとなっており、価格もアルスターより安めです。キズを付けてもあまり目出ちません。

ちゃくま

実は僕も最初に買った万年筆はアルスターだったよ。グリップは三角形で握りやすい!

まとめ:初心者にはパイロット・プラチナ・ラミーがおすすめ。予算と好みで選ぼう!

この記事のポイント
・万年筆の生まれはアメリカ、日欧で発展、近年は中国・台湾が躍進
・最低限おさえておくべき万年筆メーカーは、モンブラン(独)、ペリカン(独)、ラミー(独)、パーカー(英)と、日本の3大メーカーであるパイロット、プラチナ、セーラー
・初心者にオススメは、予算1,000円ならパイロットとプラチナ、予算5~6,000円ならラミー

初心者にオススメのエントリーモデルは500円~数千円と値段に開きがあります。高い方が素材や書き心地はよくなる傾向にはなりますが、正直そこまで大きな差はありません。

本記事で紹介した3社であればデザインや見た目で買ってしまっても問題ないので、気に入ったものを選びましょう!

万年筆を手に入れたら、その書き味を是非試してみましょう。特に万年筆は字を習うのに非常にオススメなので、僕のように字にコンプレックスがある方は字を習ってみるのがオススメです。とても楽しいです!

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