【何を書く?】万年筆を選ぶための試し書きのポイント5選を徹底解説

万年筆は決して安い買い物ではありません。買ってから後悔しないように、出来る限り店頭での試し書きはしたいですよね。

しかしいざ試し書きをするとなると、

「何を書けばいいんだ。。」
「とりあえずインクは問題なく出るけど、他に何をチェックするの?」

こんな悩みを持ったことないでしょうか。僕も最初の一本をお店で買うとき、試し書きで何を書けばいいのか分からず店員さんの前で固まってしまいました。

本記事は、これから万年筆を購入しようとしている方に向けた、最適な万年筆を選ぶための試し書きの完全ガイドです。

この記事を読んでわかること
・試し書きの重要性
・試し書きでは何を書いて、何を確認すればいいのか
・試し書きでの注意点

ちゃくま

自分に最適な万年筆を選べるようにサポートするよ!

目次

試し書きに出かける前にしておくべき準備

万年筆を選びに店頭に行く際、実は準備した方がよいことがあります。この準備をするのとしないのとでは、試し書きの精度や買った後の納得度もあがりますので、是非とも前もって準備しましょう。

ちゃくま

準備は1つだけ!時間もかからないよ

使用予定の紙やノートを持参する

書き心地は万年筆だけによって決まると思いがちですが、実は字を書く紙によっても大きく変わります。

  • 手帳用紙:軽くて裏移りしにくい
  • 上質紙:光沢やツヤの少ない用紙
  • 硬筆用紙:ペン字や習字の硬筆で使う紙

もちろん筆記用具店でも試し書きの紙は用意しています。しかし店で用意された紙と自分が使う紙は、当然違う種類であることの方が多いです。

「あれ?試し書きのときと書き心地が違うな。。」となってしまわないように、使う予定の紙を持って行くことを忘れないようにしましょう。

ちゃくま

準備ができたら、次からいよいよ試し書きのポイントを解説していくよ!

試し書きステップ1:まずは線を書いて感触を確かめる

① 始筆

まずは、線の書き始めである始筆を確かめるために横線を一本書いてみましょう。

始筆は文字の表情を決めるとても大事なポイントです。細くスッと書き始められるかがポイントです。

また、横先を買う時に少し筆圧を書けて書くとペン先のしなりの具合も確かめられます。固いペン先がいいのか柔らかいペン先がいいのか、自分の希望するしなり具合かどうかも確認しましょう。

② 左はらい

次に左はらいを何本か書いてみます。

左はらいはだんだんと力を抜きながらはらいます。このときに細く繊細な線がかけるかどうかがポイントです。

またはらいの先端部にインクだまりができないかも確認しましょう。はらいは日本語のとめ・はね・はらいの一要素であり、インクがたまってボテッとしてしまうと字の印象が悪くなってしまいます。

③ 右はらい

左はらいの後には、右はらいも何本か書いてみます。

右はらいははらう直前に筆圧をかける点が左はらいと異なります。左はらいがOKであっても右はらいも問題ないとは限りません。必ず両方のはらいを確認しましょう。

チェックポイントは左はらいと同じで、はらいが細く繊細な線がかけるか、インクたまりができないかです。筆圧を高めるため左はらいよりインクたまりができやすいので、注意して確認しましょう。

試し書きステップ2:字を書いて書き心地を確かめる

④ 「永」や「裁」などの漢字

次に、漢字一文字を書いてみましょう。

オススメは「永」の字です。この字にはとめ・はね・はらいの他、縦の線・横の線・斜めの線と、日本語を書くのに必要な主な要素が全て入っています。

一文字を何度も書いてみて、

  • インクの出具合や滲みの程度
  • 線の太さ
  • 筆記時の滑らかさや引っかかりの有無

これらを確認しましょう。

⑤ 日常でよく使う文字や名前

最後に自分の名前や住所など、日常でよく使う文字を書いてみましょう。チェックポイントは「永」の字と同じ以下です。

  • インクの出具合や滲みの程度
  • 線の太さ
  • 筆記時の滑らかさや引っかかりの有無

またこれらのポイントの他に「なんか違和感あるな。。」と感じたら、その万年筆を買うのはやめておいたほうがいいかもしれません。名前を書くたびにその違和感を感じるのは想像以上にストレスです。

店舗での試し書きマナー

ちゃくま

試し書きをするときのお店でのマナーや注意点をまとめたよ!

備え付けの紙を使う:用意した自分の紙に書くときは一声かける

お店では備え付けの試し書き用の紙が用意されていますので、その紙を使うことが原則です。

一方で上でも解説しましたが、試し書きをより有意義なものにするためには使う予定の紙を持っていくことがオススメです。このように持ち込みの紙を使う場合は、必ず店員さんに一声かけるようにしましょう。

ペン先に負担をかけない:強く押しつけず、やさしく書く

万年筆のペン先は繊細で、強い力をかけると変形したり破損することがあります。

あくまでお店の商品を借りていることを忘れずに、丁寧に万年筆を扱いましょう。必要以上に筆圧をかけて書かないことがマナーです。

インク汚れに注意:机や万年筆を汚さないよう気をつける

試し書きをするスペースは他のお客さんも使う共用スペースです。机を汚してしまうと、次のお客さんが試し書きをするときにそのインクが紙や手についてしまうかもしれません

万年筆も同じで、汚してしまうと次に他のお客さんが試し書きする時に迷惑になってしまいます。

長時間独占しない:ほかのお客さんも使うので、できるだけ速やかに

自分に合う万年筆を選ぶのは悩みますよね。自分にぴったりの一本を見つけるためにも時間をかけて納得いくまで試し書きをするのが重要です。

しかし一方で、何時間も試し書きをしてしまうとお店にも迷惑がかかってしまいます。他のお客さんの試し書きの時間を奪うことになるかもしれません。

試し書きは、あくまで常識の範囲内での時間に留めておくのがマナーです

必要以上にインクを吸わせない:試筆専用のペンを過剰に試さない

たくさんインクを吸わせてしまうと、

  • ペン先や内部にインクがたまりすぎて、試し書きが正しくできない
  • 洗浄の手間が増え、お店の負担が大きくなる

といった問題が起こります。

試し書きでは、最低限試し書きできる量だけインクを含ませるだけで十分です。

まとめ:納得いくまで試し書きをして、最適の1本を手に入れよう!

・書き心地を確認するために試し書きは超重要!
・試し書きでは始筆、左右のはらい、「永」「裁」、よく使う字などを書いて違和感ないか確認すべし!
・試し書きをするときにはお店や次のお客さんのことを考えて、迷惑にならないように!

万年筆の書き味は書いてみないと分からないため、可能な限り万年筆を買う前にはお店で試し書きをするようにしましょう。

また、分からないことがあれば店員さんに積極的に質問してみることをおすすめします。プロの目線から色々なアドバイスをしてくれます。

ちゃくま

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