万年筆でゆる文字を書く(かわいいフォントを使おう!)

万年筆を使った遊び方を紹介するシリーズ!今回は「ゆる文字」です。

以前、万年筆のペン字練習帳のランキングの記事を書いたときに読んだ宇田川一美さんの「万年筆で書ける楽しいゆる文字」の本が気になっていました。

こちらのいろいろなフォントの文字を書いて遊んでみようと思います。

一般的に美しいと言われる美文字がかけることは素晴らしいと思います。ただ一方で、個性的で味のある字もとても魅力的です。宇田川さんの本はそんな魅力的なフォントが満載です!

この記事を読むと分かること
・ゆる文字ってそもそも何?
・実際に書いてみた結果
感想
・参考にした本の紹介と、オススメ度合い

ちゃくま

万年筆だからこそ書ける、かわいくて面白い字を書いてみよう!

目次

書いてみたゆる文字3作品の紹介

本を読みながらいくつも書いて見ました!その中の気に入った3つを紹介します!

①「レシピ文字」で、お世話になった幼稚園の先生宛の手紙を

②「作家文字」で、一年間育児をいっしょに頑張った家族へ

③「暮らしの文字」で、ブログ読者へのメッセージ

ちゃくま

使った万年筆は3つともプラチナ万年筆のプレピー(細字)だよ!

「ゆる文字」とはどんな文字??

「ゆる文字」は一般的な言葉ではなく、宇田川さんの書籍の中で使われている言葉です。

その響きから「ゆるい、のんびりしたような形の字なのかな??」と思いますよね。その意味は書籍の中でしっかりと説明されているので、一部引用しながら簡単にご紹介します。

内容だけではなく、フォントからも感情を相手に伝える

宇田川一美さんの「万年筆で書ける楽しいゆる文字」では、そもそもなぜ手書きでは感情を相手に伝えやすいのか、というところから説明をしています。

手の感覚がそのときの気持ちに繊細に反応して、各文字に微妙な揺らぎを与えます。読み手がその揺らぎを感じ取ることで書いた人の思いが伝わります。

ちゃくま

つまり、書いた人の感情が字に現れるということだね。

さらにその上で「ゆる文字」を次のように説明しています。

本書では、その感情の揺らぎを個性豊かに表現したフォントを「ゆる文字」として紹介します。リラックスして気ままに、自分の感情を表現したり、相手に気持ちを「伝える」ことを目的とした文字、それが「ゆる文字」です。

ちゃくま

フォントも自分の気持ちを相手に伝える大事な要素なんだね!

感情を伝えるための10個のフォント

宇田川一美さんの「万年筆で書ける楽しいゆる文字」では、10個の個性的なフォントを紹介しています。

①ととのえ文字
②レシピ文字
③しっぽ文字
④なで肩文字
⑤作家文字
⑥大人丸文字
⑦暮らしの文字
⑧つぶつぶ文字
⑨FLOW文字
⑩カリグラフィー文字

例えば1つ目の「ととのえ文字」はちょっとフォーマルで丁寧めな文字、2つ目の「レシピ文字」はレシピ本で描かれているようなちょっとだけ肩の力を抜いた文字、、など

それぞれ10個のフォントはオススメの使用シーンもそれぞれ違います。面白い!

10個のフォントの使い方

「フォントはたくさんあるけど、どれを選べばいいの?」

そんな人のために、「万年筆で書ける楽しいゆる文字」では使い方の3ステップも説明されています。

ステップ1…伝えたい相手を想定する
ステップ2…伝えたい内容に合うフォントを選択
ステップ3…ポイントを意識しながら書いて伝える

つまり、まずは誰に何を伝えたいかをまず考えて、それに合ったフォントを選ぶということですね。

ちゃくま

次に、このステップを実際にやってみたよ!

実際に「ゆる文字の使い方」を実践してみた

今回書いてみたうちの1つ、上の手紙がどんなふうに完成したのかを説明していきます。

ステップ1:伝えたい相手を想定する

手紙の宛先は妻です。

息子がこの3月で無事幼稚園の年少を修了しました。入学先では息子はずっと泣き叫んでいて「本当にやっていけるんだろうか?」と心配でしたが、妻と試行錯誤しながらなんとか一年間やってこれました。

4月からは年中クラス。また色々な試練が待ち受けていると思いますが、いったん一息ついて、お互いの労をねぎらいたいと思い、妻に手紙を書きました。

ちゃくま

こんな機会がないと家族に手紙なんて書かないなぁ

ステップ2:伝えたい内容に合うフォントを選択

「妻とお互いの労をねぎらいたい」という、親しい相手に対して少しだけかしこまった内容の手紙です。これに合うフォントとして、「作家文字」を選びました。

この作家文字は、まるで草書のようなくずした文字が特徴的です。

肩肘をはってはいないけど、親しみがあるイメージが今回のシーンにピッタリだと思いました。また草書はほとんど書いたことがないので、この機会にくずし文字にチャレンジしてみたいと考えて選びました。

ステップ3:ポイントを意識しながら書いて伝える

あとは実際に書くだけです!

「万年筆で書ける楽しいゆる文字」の中には、10フォントそれぞれについてひらがなの全46文字のお手本が記載されています。上手く書くためのコツも説明されているので、数回練習すればひらがなは書けるようにようなりました。

カタカナや漢字はお手本はなく、特に漢字はどんなくずし方をすれば「作家文字」になるのかが分からず悩みました。「無事」「進級」の字の行書や草書をネットで調べて形を考え、良さそうであればそれを使う、、という形です。

ちゃくま

漢字は自分で形を考える必要があるけど、それも楽しいよ!

ゆる文字にチャレンジしてみた感想3選

フォントが違うと文章の印象も全く違う!

今回は3つのフォントを試してみましたが、それぞれで見た印象が全く違うことに驚きました。例えば、「よろしく」を作家文字と暮らしの文字で比較してみても、一目瞭然です。

作家文字暮らしの文字
ちゃくま

文章を書くときには、どのフォントで書くかはとても大事だね!

漢字のフォントを自分で考えるのに少しコツと時間がいる

上でも書きましたが、「万年筆で書ける楽しいゆる文字」には全てのカタカナ・漢字の見本がありません。漢字は多種多様なので、ひらがなのフォントに合わせた形を自分で考える必要があります。

僕の場合は、「無事」「進級」の2単語を考えるのに30分~1時間くらいかかりました。

ちゃくま

ひらがなに比べて漢字が多い文章だと余計に難しいね

「自分にもこんな字かけるんだ」とちょっと驚き

今までの人生の中で使っていたフォントは、「普通の字を書くとき」と「丁寧な字を書くとき」の2パターンくらいしかありませんでした。

それが今回、それとは全く雰囲気が違うフォントを書いてみたことで、今まで見たことのない印象の字が自分の手から生まれることがとても不思議でした。

参考にした書籍

改めて、今回ゆる文字を書くにあたって参考にした本はこちらです。

タイトル:万年筆で書ける楽しいゆる文字
著者:宇田川一美
出版社:実務教育出版

ちゃくま

この本のオススメポイントを2つ紹介するよ!

いろんなシーンにぴったりのフォントが選べる

この本には、10個のフォントを

  • ゆるいか、ていねいか
    • ゆるい…気の置けない友達へ
    • ていねい…しっかり気持ちを伝える
  • きれいか、かわいいか
    • きれい…ちょっとかしこまって
    • かわいい…楽しく書いて遊びたい

のような2軸・4象限にプロットした表があります

例えば「きれい」&「ゆるい」はカリグラフィー文字、「きれい」&「ていねい」はととのえ文字、、といった具合です。

ちゃくま

これであればどのフォントが最適なのか初心者にも分かりやすいね!

字だけではなく、数字・ローマ字・ゆるイラストも学べる

こちらの文章の最後にある四葉のクローバー、かわいいですよね!ゆる文字と一緒につかえるイラストのサンプルや作り方の紹介ページもあります。

親しい人に渡す文章であれば、受け取ったひとの心が和むようなちょっとしたイラストをつけるのもオススメです。

まとめ:ゆる文字を使って、大切な人に思いを伝えよう!

・ゆる文字とは、感情を表現したり気持ちを伝えることを目的とした文字
・実際に書いてみた結果、フォントによる文章の表情の違いに驚いた!

・参考にした「万年筆で書ける楽しいゆる文字」は超オススメ!

日常生活でも、ちょっとしたメモや伝言など、人に手書きの文字を渡すことはあると思います。

その時にいつもとちょっとフォントを変えてみたり、かわいいイラストを加えてみると、気持ちがより伝わってお互いに少しだけハッピーになれるかもしれませんね。

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