「ペン字をしてるけど、筆記具何にしよう」
「ボールペンと万年筆はどっちがいいの?」
ペン字の練習をしていると疑問に思いますよね。人にもよりますが、美文字を目指すなら万年筆を使うことがオススメです!

しかし万年筆は数多くの種類があり、ペン字練習に合う万年筆を選ぶのは簡単ではありません。
そこでこの記事では、ペン字を練習中の方向けに万年筆選びに欠かせない重要なポイントを解説します。
この記事を読むと分かること
・他の言語と比較した日本語の特徴
・日本語を上手に書くために選ぶべき万年筆のポイント3つ
そもそも万年筆はどう選べばいいの?

世の中にはたくさんの種類の万年筆があり、それぞれ以下の点が異なります。
これだけ考えることがあると、万年筆を選ぶのは簡単ではありません。
万年筆を選ぶときの基本の考え方
万年筆を選ぶときにまず始めにやることは、万年筆を買う目的を明確にすることです。
万年筆にはいろんな種類や特徴があり、目的によってベストな選択肢が変わるからです。
例をあげると下のようなイメージです。
目的 | こんな万年筆がよい |
---|---|
ペン字で上達したい | ・日本語を書くのに適している |
絵を描きたい | ・色々な線書ける ・インク交換簡単 |
ビジネスでサインを書きたい | ・英字に適している ・早く書いてもかすれない |
コレクションしたい | ・好きなデザイン、色、メーカー |
この記事ではペン字で上達したいという目的を持っている人向けに、日本語を書くのに適した万年筆を選んでいきます。
他言語と比較した日本語の特徴とは

世界で最も使われている言語は英語ですので、多くの万年筆はアルファベットをきれいに書けるように設計されています。
一方で、日本語にはアルファベットなどの他の文字にはないいくつかの特徴があるため、日本語の特徴に適した万年筆を選ぶことが重要です。
ではここからは、日本語の主な特徴を見ていきましょう。
日本語の特徴① とめ・はね・はらい

「とめ」「はね」「はらい」は日本の文字を書く際の基本的な技法で、筆圧の調整が非常に重要です
例えば「はね」でははねる時に筆圧を急に変える必要がありますが、筆圧を強くしすぎたり逆に弱くしすぎると、文字が不自然になったり締まりがなくなります。
日本語の特徴② 画数が多い

漢字はアルファベットに比べて画数が多く、細かな線で精密に書くことが求められます。
また、筆記具の重さにも注意が必要です。
軽すぎると線がブレてしまって精密に書くことが難しくなり、逆に重すぎると画数の多い字を書くのに手が疲れてしまいます。
日本語の特徴③ 文字の種類が多い
日本語の文章の中では異なる特徴を持つひらがな・カタカナ・漢字が入り混じります
- ひらがな:曲線が多く丸みを持った線が特徴。線が滑らかに繋がるように書くことが大切
- カタカナ:直線的な部分が多く、線の角度や長さを正確に書くことが求められる
- 漢字:複雑な形状と構造を持っており、バランスや配置が重要

文章全体として美しく書くためには、いずれか一つのみに特化した筆記具はよくありません
さまざまな種類の線に対応できるようなバランスの取れた筆記具が必要となります
日本語を書くのに適した万年筆とは
このような日本語の特徴を踏まえ、日本語をきれいに書くには
- やわらかいペン先(14Kや18Kが望ましい)
- 細めの字幅(EFかF)
- 適度な重量(15g~30g程度)
の3点に注意して、バランスの取れた万年筆を選びましょう!
筆圧の調整が可能なやわらかいペン先
やわらかいペン先であれば、とめ・はね・はらいで筆圧を調整することで綺麗に書けます
また画数の多い漢字で線の太さを変えることもできます
ペン先の柔らかさは、ペン先の材質と形状によって変わってきます
- ペン先の材質
・ステンレス・スチールは固い
・金が使われている「14金(14K)」「18金(18K)」は柔らかい - ペン先の形状
・スリットの長さや形状を工夫することで、ペン先を柔らかくしているものもある
金がペン先に使われている万年筆は高価ですが、ペン先はやわらかく書き心地はとてもよいです
金銭的にOKであれば、是非とも14Kや18Kのペン先の万年筆をおすすめします
細めの字幅
画数の多い漢字を綺麗に書くために、細めの字幅の万年筆を選びましょう
万年筆の太さには様々な種類がありますが、主なものは下の4種類です
- EF(エキトラファイン) … 極細字 手帳など細かい文字を書くのに
- F(ファイン) … 細字 ノート、日記、手紙、履歴書と用途の幅は広い
- M(ミディアム) … 中字 手紙や少し大きな文字を書くのに
- B(ブロード) … 太字 宛名書きや、サインなどに
おすすめはF(ファイン)ですが、小さい文字を書くならEF(エキストラファイン)も選択肢です
M(ミディアム)やB(ブロード)は太くて、画数の多い漢字を書くのにはあまり向きません
同じ字幅の万年筆でも、海外メーカーの万年筆は日本メーカーよりも実際に書いた時の字幅は太くなる傾向があります
気になる場合は実際に店舗などで試し書きをすることをおすすめします
適度な重量
重すぎず軽すぎず、適切な重要の万年筆を選ぶことが大切です
具体的にはおおよそ15gから30gの間であれば問題ありません
重量はキャップによって調節可能です。もし軽すぎるようであればキャップを本体のお尻につけて筆記すると良いですし、逆に重すぎるようであればキャップを外してみましょう
まとめ:「やわらかいペン先」「細目の字幅」「適度な重量」に注意して、自分に最適な1本を見つけよう!
今回は3つのポイントを紹介しましたが、これらを満たす万年筆の数はまだまだ多く、その中から1本を選ぶには更に候補を絞っていかなければなりません
選ぶのは時間もかかり大変ですが、その時間はとても楽しくワクワクするものです
是非とも自分好みの一本を見つけて、楽しいペン字ライフを送りましょう
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